日常当たり前に目にしている風景は、
意外とその存在を確認するまでもなく、
見過ごしているのかもしれません。

私は15年に渡って壁を撮り続けています。
壁は日常の中で、特別な存在ではありません。
当たり前のようにそこに存在しています。
壁の向こうは、家だったり、お店だったり、工場だったり、空き地だったり。
その壁にはそれに纏わる人の気配が歴史や存在意義を示しています。
いろんなものを守っているようです。
しかし、壁にとっては何を守っているかなんて関係なく、人の介在しない時間
も、今そこにある隔たりとして存在しています。
そんな壁の存在は、写真として本来の役割から切り離され、
無意識に訴えかけてくるようです。




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